「働きたくない」という熱い想いだけは誰にも負けない

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道路掃除夫ベッポが「いまここ」を大事にすることを教えてくれている

『モモ』という児童小説に道路掃除夫ベッポというじいちゃんが出てくる。

そのじいちゃんがめちゃくちゃ良いことを言ってた。

 

ベッポは夜明け前に道路の掃除をする。ゆっくりと着実に。

すると色々な考えが浮かんでくる。

長い道路の掃除をうけもった時、ベッポはこのような考えに至った。

 

「そこでせかせかと働きだす。どんどんスピードをあげていく。ときどき目をあげて見るんだが、いつ見てものこりの道路はちっともへってない。だからもっとすごいいきおいで働きまくる。心配でたまらないんだ。そしてしまいには息がきれて、動けなくなってしまう。道路はまだのこっているのにな。こういうやり方は、いかんのだ。」

 

「一度に道路全部のことを考えてはいかん、わかるかな? つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」

 

「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」

 

「ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやってやりとげたかは、じぶんでもわからんし、息もきれてない。」

 

これは現代人にも通ずることなのではないかと思うので、ちょっと紹介してみた。

 

道路掃除夫ペッボは「マインドフルネス」を教えてくれている

 

yoga mindfullness spirit

ペッボは「先を見ずに、目の前のことに集中しなさい。すると楽しくなってくるし、仕事もいつの間にか終わっている」ということを教えてくれている。

 

先を見ればキリがない。

山のように沢山ある「やるべきこと」を見てしまうと、心配になってきて、動き続け、しまいには倒れてしまう。

これは「過労で倒れる」ということだろうか。

 

どこから手をつけていいのかわからないような大きな仕事を目の前にすると、ついついゴールを見てしまう。

そして「まだまだこれだけのことをしなくちゃいけない…」と絶望する。

 

でも、仕事を細分化し、目の前のやることだけに一心不乱に取り組んだら、いつの間にかその大きな仕事も終わっていることがある。

 

道路掃除夫ベッポは児童書の中で今話題の「マインドフルネス」の大切さを教えてくれているのだ。

 

『モモ』は社会人こそ読むべき

 

Momo

『モモ』は道路掃除夫ベッポの説法の他、色々なことを教えてくれる。

 

この本のテーマは「時間」。

灰色の男に時間を奪われ、皆せかせか、常に効率ばかりを追い続けていき、しまいには家族や友達や思い出作りといった大切なことを忘れてしまう、というストーリーだ。

 

時間を奪われたことにより、親に相手にされなくなった子供が広場に集まってくる、とか、とにかく話を一生懸命に聴くモモの所に皆が集まってくる、とか、何かすべての小話に意味があるような気がしてくる。

 

小学5.6年が対象となっているが、大人が読むべき本なのではないか、と思ってしまうくらいテーマが深い。

ハッキリ言ってそこらの自己啓発本やビジネス書より勉強になると思う。

 

社会人になると小難しい本ばかり読みがちだが、こういう成長期の子供に向けられた本こそ、「人間として大事なことはなにか」を教えてくれているのだと思う。

 

「伝え方」「結果の出し方」「納得されるプレゼン方法」とか、そんなことより大事なことって沢山ある。

仕事はすごくできても、職場いじめに加担してりゃ、何が成長なのか、わからなくなってくる。

 

社会人としての成長はその辺のビジネス本読めばいいけど、人間としての成長を望むなら、『モモ』みたいな子供向けの本を読むのが一番いい。

モモ (岩波少年文庫(127))