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ボブ・ディランを皆に聴いて欲しいので、紹介する【なんと3曲のオススメ曲付き!】

ボブ・ディランが好きだ。どれくらい好きかというと「ディラン」と通っぽく略してしまうくらい好きだ。

 

ボブ・ディランというと「ノーベル文学賞」「歌詞が良い」と、とにかく文学面で評価されがち。なので「歌詞が理解できないと聴く資格はないのでは?」と、とっつきにくいイメージを持っている人も多い。

 

ボクはディランが大好きだけど、歌詞などひとつも聴きとれないし、理解もしてない。それでも「大好きだ」って言うよ。

 

大体ディランは作家じゃなく「ロックンローラー」だから、聴いて「良い」と思えたら、歌詞なんて理解できなくてもいい。

 

ノーベル文学賞の授賞式に行きたがらなかったのも「ワシ、音楽やってんのに文学賞とか言われても…」ってな感じだろう。「詩が~歌詞が~」ばっかり言うのはディランにも失礼と違いますか。

 

ディランは難しくない。皆にも聴いて欲しいので、ちょっと紹介させてください。お願いします。

 

Bob Dylan

 

ボブ・ディランのよいところ3つ

 

それでも「ボブ・ディランってやっぱり難しいんじゃないか……」と思っている人も多いはず。

そんな人にボブ・ディランのよいところを3つだけ紹介します。

 

ノーベル文学賞取るくらい歌詞が良いのに、まったく何言ってんだかわからない

 ボクはTOEICのリスニングでほぼ満点持ってるが、ディランが何言ってんのかさっぱりわからない。

ガラガラ声で、きっちり発音してくれないし、歌詞見てもいまいち意味がわからん。歌詞に関してはほとんど理解できないのだ。

 

「もう歌詞で評価ばっかりせんといてくれ。ワシは音楽をやってんだよ」と歌詞ばっかり言うファンに対してのあてつけかもしれない。

 

でもノーベル賞取るくらいだから、めちゃくちゃ良い歌詞なんだろう。

歌詞を理解できてないボクはボブ・ディランの半分は理解できていないのかもしれない。でも、それでいい。

詩集読んでんじゃないんだから、音楽聴いてんだから。

 

歌詞の意味を追う聴き方ももちろんありだが、ボクみたいに「歌詞は無視!」と決め込んで聴くのもまたよきかな、である。

 

El Nino's Lyrics for 'Go and Ask'

 

 

ライブでは何の曲歌ってんだかわからん

 スタジオバーションとライブバージョンでは同じ曲でもアレンジが全く違う。他のアーティストでもちょっと歌い方を変えてみたり、ギターのソロが長くなっていたり、ということもあるが、ディランはそんなレベルではない。

 

「なんの曲だコレ!?」レベルなのだ。サビに入ってから「コレ、もしかしてあの曲か?」とじんわりわかってくるレベルなのである。

 

あとあんまり昔の曲を歌わないことも特徴。

一番有名な『ライク・ア・ローリング・ストーン』も全然歌わん。ミスチルが『名もなき詩』を歌わんようなモンである。頼むから歌ってくれ。

 

「本当に音楽が好きなんだなぁ」と思わせるアーティスト

 ディランはもうアラパチ(80歳前後)のおじいちゃんだが、ずっとツアーをしていて各地で歌いまくっている。大御所ともなればライブなんてほとんどしないと思うが、ディランは小さいライブ会場でも平気で歌う。どこでも歌う。

 

さらに出ているアルバムが半端じゃなく多い。ベストとブートレグ合わせたら50枚くらいあるんじゃないか。聴くだけでも大変だ。

 

これくらい大量のアルバムを出してしまうくらい、ディランは「音楽が大好き」なのである。聴いているとそれがバシバシ伝わってくる。ここまでの「純粋な音楽好き」は中々いないだろう。

 

Bob Dylan, Santana, Joan Baez 3105840126

 

ボブ・ディランをてっとり早く知るための3曲

 

ボブ・ディランは曲数がとにかく多い。「なにから聴けばいいの?」と感じるのも仕方のないこと。というか答えなどない。ファンも迷う。

そして、これから聴こうとしている人はもっと迷う。ということで、ボクがオススメの「てっとり早くボブ・ディランを知るための3曲」を紹介します。

 

サブタレリニアン・ホームシック・ブルース

 

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タイトルからしてワケわからんが、曲も相当わからん。一定のリズムでマシンガンのように喋りまくる。もちろん何言ってんだかさっぱりわからん。

 

ボブ・ディランと言えば「フォークの神様」だから大人しくフォークやってんのかと思ったら、これは「ラップ」だ。

 

1965年の時点でボブ・ディランは「ラップ」をしているのである。

「フォーク」のイメージで聴くと度胆を抜かれる曲は沢山ある。これがディランの懐の深さだ。

 

北国の少女

 

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見事なまでの美声である。ディラン本来のガラガラ声ではない。

 

この曲が入っているナッシュヴィル・スカイラインというアルバムは全部こんな声。フォークじゃなく、思いっきりカントリーである。当時のファンは衝撃的だっただろう。今で言うとミスチルがダンスミュージックするようなもんか。

 

ある意味問題作なので、「聴かなくてもいい」とか「絶対聴け」とか意見の分かれるところ。

ひとつだけ言えるのはこのアルバムに関しては「皆が望んでいるディラン」ではないということ。

 

それゆえ「こんな美声になったのは何か意図があるのか?」と深読みしがちだが、音楽好きのディランのことである、ただ「美声でカントリー歌ってみたかった」だけだろう。やりたい放題。これがボブ・ディラン。

 

ライク・ア・ローリング・ストーン

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1,2曲目はすぐに浮かんだのだが、3曲目は迷った。迷った末、結局この一番有名な曲となった。洋楽に興味のない人でも一度は聴いたことがあると思う。

 

この曲は今聴くと普通だが、当時は“長い”という点で非常に革新的だったらしい。6分あるからね。当時の曲は2、3分がスタンダードだった。

 

ボクはこの曲に関しては歌詞の意味を知っている。

「今どんな気持ち?ねえねえ、今どんな気持ち?その辺の転がる石のように(ライク・ア・ローリングストーン)なった今の気持ちはどんな感じ?」

堕落してしまった上流階級の人に対し、しつこく、嫌味を言っているだけのロクでもない曲である。

 

曲の長さで言えばミスチルの『終わりなき旅』と同じくらいだが、メッセージ性は正反対。これ聴いて「よし!明日も頑張ろう!」とはとても思えない。

 

「聴いた人を勇気付けたい!」とか言ってるアーティストは沢山いるが、ディランはそんなこと微塵も思っていない。

「書きたい詩を書き、その時の気分で声やアレンジを変えて歌う」という大変勝手な自己中アーティストだ。こういうところがディランの良さなんだなぁ。

 

ディランが染みるシチュエーション

 

ディランはどこでも聴けるアーティストではない。例えばデート中とか聴いてはいけない。空気がカラッカラになる。

ということでボブ・ディランが染みるシチュエーションを考えてみた。

 

惨めな気持ちの時

 

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「悲しかったら思いっきり泣け」と言われるように、凹んでいる時は無理やり元気の出るような曲を聴かない方が良い。悲しい時はさらに惨めになる曲を聴くべき。

 

そういう時、ディランはとても役に立つ。特に初期のフォーク時代のディランはずっと枯葉が舞ってるような雰囲気なのだ。

 

惨めな気持ちの時にディランを聴くと、すべてが灰色に見える。絵になる、というか、自分が映画の主人公になった気分になるんですな。

 

「ちぇっ、オレ、またやっちまったよ……」と鼻のしたを人差し指でこすりたくなる。

惨めな時はディランを聴いて、さらに惨めになろう。

 

さいごに

 

ディランはフォークシンガーでデビュー。

ファンを裏切ってエレキギターを使い出したり

「ラップ」やったり「美声でカントリー」やったり

地下室で適当に録音した音源をアルバムにして出したり

ライブでは誰も望んでいない曲ばっかり演奏したり

望んでいる曲をやったと思ったら、アレンジが違い過ぎて何の曲かわからなかったり

アルバムジャケットが適当でダサかったり

とにかく、めちゃくちゃ。

 

そこに意図を求めるから「難しい」イメージになるのだ。

ディランは「やりたいからやってる」だけだと思う。ハチャメチャさを楽しむ。これがボクが思うボブ・ディランの聴き方だ。

 

追憶のハイウェイ61(紙ジャケット仕様)