「働きたくない」という熱い想いだけは誰にも負けない

カテゴリーは工事中です。よろしくお願い致します。

「友達を作ろう」という強い意志があるにも関わらず、コミュ力がなく失敗した男の話

不特定多数の人間が集まる日雇い派遣には変なやつが多い。ということで、ボクが出会った変なやつを紹介。

あまりのコミュ力の無さで、友達作りを失敗してしまったヤンキーの話である。

 

f:id:kiyokiyo-1107:20180616144150j:plain

 

「さっき雷なってたやろ?」

 その男とはスマホの部品を作る工場で出会った。

 

仕事が終わった後、ボクは駐輪場へ向かった。さきほど雷が鳴っており、空は雨模様だ。

ついてねえなぁ…なんて思いながら、ズルズルと歩いていると、突然どこからか怒鳴り声が聞こえてきた。

 

「おい!お前!おい!お前や!」

 

声がする方にさりげなく目線をやると、金髪の男がこちらの方を見て叫んでいた。

この男は沢山の人がいる休憩室で、誰もが聴こえるほどの大声で話をしていたやつだ。明らかにヤンキーである。

 

駐輪場はこのヤンキーとボクだけ。怒鳴っている相手は間違いなく、このボクだ。

 

これはヤバい。傘をよこせ、とか言ってくるのだろうか。ついでに金よこせとか。

しかし、無視するワケにはいかない。恐る恐る返事をした。「はい」

 

「ちょっとちょっと」

手招きをしている。ビクビクしながら近づいていった。

すると彼はおもむろにこう言った。

 

「さっき雷鳴ってたやろ!?」

 

はっきり聞こえてはいたのだが、ちょっと意図がわからなかったので聞き返した。

「はい?」

「だからさっき雷鳴ってたやろ!?」

「え?…はい、鳴ってましたけど…」

「な?鳴ってたよな!?」

「はい。鳴ってました」

「……………」

「……………」

「……………」

「……………」

「ほな、お疲れさん」

「お疲れさまです……」

彼は雨の降る中、自転車を漕いで帰っていった。

 

……全く意味がわからん。

 

 彼はボクと友達になりたかったに違いない

 

 話は変わるが、ボクにはイケメンとヤンキーを引き寄せる特殊能力を持っている。

ちなみにこの能力で得したことは一度もない。

 

どの現場に行ってもボクの隣にはイケメンかヤンキーがいる。別にボクから寄っていったワケではない。

所詮日雇いの集まりなので、どの集団に所属しようが社会全体からしたら、目くそ鼻くそだからである。

 

しかもボクは根暗なので、できるだけ一人で過ごしたいのだ。

 

しかし、イケメンかヤンキーがこちらに来ると、違うやつが寄ってくる。そしてまた違うやつが寄ってきて、それが繰り返され、次第にちょっとした「イケてる集団」が構成される。

 

「イケてる集団に入りたい」これが悲しい人間の性。

 

こうなると雪だるま式に人が増えていき、なぜか根暗のボクがその集団の中心人物になってしまうのだ。

f:id:kiyokiyo-1107:20180616144118j:plain

そうなるとボクは「皆をまとめるリーダー的存在」になってしまい、人目を避けて一人で過ごそうにも誰かがボクにすり寄ってくる。

 

その集団に入りたいやつか、その集団(ただの社会不適合者の集まり)の幹部的存在になりたいのか。そこはようわからんが、とにかく馬鹿が寄ってきて、非常に迷惑する。

 

イケメンであろうが、ヤンキーであろうが、お調子者であろうが、野郎なら大変迷惑する。

寄ってきて欲しいのはEカップ以上の美女だけである。なのにEカップどころか女性は一人も寄ってこない。あかんがな。

 

 

話はそれたが、こういう能力を持っているので、駐輪場で会ったヤンキーはボクと友達になりたかったに違いないのだ。

 

でも悲しいかな、日雇い派遣のコミュ力など酷いモノ。

雷をきっかけとして、会話を続けたかったけど、次のセリフが思い浮かばない。で、あのよくわからない沈黙に繋がったのだと推測される。

 

今思えば可愛らしい奴だった。

次の日、隣で仕事したらこいつ、めっちゃ良いやつと判明した。

人は見かけによらない、そんな当たり前のことを再認識できた素敵な出会いでした。

 

もう会いたくねえけどな。