「働きたくない」という熱い想いだけは誰にも負けない

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本田宗一郎の美談

世界のホンダを作った本田宗一郎は経営の神様だと言われています。

彼にまつわる話でこういうモノがあります。

 

代表を引退した後、全国の工場を回った。

そこで皆に挨拶し、握手。一人だけ自分の油まみれの手を洗いに行った人がいた。

本田宗一郎は「その手がいいんだ」と汚い手と握手した。

 

みたいな話です。

 

意識の高い社会人の中では有名です。

美談として語り継がれていますが、ボクはこの話、大っ嫌いです。

 

一体何を伝えたいのか

 この美談は一体何を言いたいんでしょうか。

 

本田宗一郎は汚い手フェチ。これは違うでしょう。変わったフェチですが、もっと変わっているド変態は掃いて捨てるほどいます。

 

部下を大切にする気持ち。これはどうでしょう。

汚い手と握手するのが部下を大切にするということなら、こんな簡単なことはありません。

 

本田宗一郎は芸者遊びが好きだったみたいですが、そんなことができるのも働いてくれている人がいるからです。

感謝するのは当たり前。ボクが本田宗一郎ならその手をベロベロ舐めます。

 

本田宗一郎というすごい人が、下っ端従業員の汚い手と握手した。

まあこういう事でしょう。

「すごい人なのに、汚い事を厭わず、部下を大切にする。なんてすごい人なんだ」と。

 

まあ本田宗一郎は頭の良い人なんで、こんな態度が従業員にどんな影響を与えるか、わかっての事だったと思います。

その後、従業員は「この人の為に精一杯働こう」となります。それこそ自分の身を粉して働き出します。

 

ほどほどに働いてりゃ良いものをこんな事されたもんだから、一生懸命働きだす。

自分の事などおかまいなく本田宗一郎のために働きだします。

 

なんか可哀想な話です。本人のやる気を上げて、得するのは本田宗一郎だけです。やったーもっと芸者遊びができるね。

 

この話は「世界のホンダすげえ」となるところですが、ボクは本田宗一郎のあざとさが目についてむしろ腹が立つくらいです。

 

「汚い手と握手してやったら、コイツはもっと一生懸命働くだろう」という考えがあっての事としか思えません。ボクがおかしいんですかね?

 

歴史にはもっとすごい人がゴロゴロいる

 

社会人はビジネス書とかハウツー本とかしか読まないからこんな話に感動してしまうんです。

そんな本だけでは仕事に関係する人しか出てこない。本田宗一郎や松下幸之助、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、ロックフェラー、この辺がトップの人間として出てきます。

 

でも歴史とか見てると、この人達を凌ぐすごい人はいくらでも出てきます。

例えば上杉鷹山。江戸時代の人です。ボクはこの人大好きで、経営者はぜひこの人知ってほしいんです。

この人は村の再建を任された人で、村人を厳しく指導し、無事再建を果たしました。

この人の何がすごいかと言うと、トップのクセに村人の誰よりも貧乏をしたんです。しかも死ぬまでです。

 

歴史にはこのような人がゴロゴロいます。油まみれの汚い手なんて、どうでも良くなるほどの素晴らしい人達が。

 

マネされても困る

 

こういう話を鵜呑みにして、マネする人も出て来そうですが、寒いのでやめてください。

 

上辺だけの態度でこういう事されても腹立つだけです。

 

本田宗一郎がやったから美談になっているだけで、そこらの社長がやっても全然話題にはなりません。

こういう話を知ってさっそく実践。「この手がいいんだ!!」。

まあ何でもいいですが、とにかく上っ面だけよくして偉人のマネして、結局残業代払ってないとか、何年も昇給してないとか、そういう経営者は沢山いそうです。

 

上辺だけのヤツが多すぎます。従業員を大切にするとはそういうことじゃない。

キタナイ手と握手するより、残業代をしっかり払うとか、ボーナスでしっかり還元するとか、働き方改革を進めるとか、結局そういう物理的な事が一番従業員は喜びます。

 

残業代を払わず自分の利益ばかり求めている。そんな汚い奴の手とは握手したくありません。油まみれの手より何倍もキタナイです。

握手したかったら、己の手をキレイにして来い。石鹸で洗ったくらいじゃ取れねえけどな。

 

 

 

別に本田宗一郎を批判しているワケではありません。こんな大したことのない話をいつまでも美談として後生大事にしている社会人がダメなんです。

 

こんな話に感動しているようではこれからも資本主義者にいいように使われて終わります。自分の人生も禄に生きれないで。

 

最後にスナフキンの言葉

 

 

あんまりおまえさんがだれかを崇拝したら、ほんとの自由はえられないんだぜ 

『ムーミン谷の仲間たち』より