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『ダンケルク』。ノーランフィーバーももう終焉か。

『ダンケルク』観てきました。結論から言うと、面白くなかった。というか全くダメだった。

 

少しネタバレ感想

 

時は第二次世界大戦。ドイツ軍が迫るダンケルクという所が舞台。

3つの視点から映画は進んでいき、一つは浜から脱出を図る3人の若者。一つは政府(軍?)の要請でダンケルクに救助に向かう民間の3人。そしてドイツ軍を打ち落とすパイロット。

 

ダンケルクを中心に3つの物語が進んでいく。物語とは言ってもセリフも少なく、淡々とストーリーが進んでいく感じ。

 

ノーラン得意の「時系列イジリ」はこの作品にも。でも効果は…?

 

この監督は時系列をいじるのが好きで、見ていて混乱するような作り方をするのが得意なんですが、この映画でもそれは健在。

最初に少し説明はあるけど、それで気づく人はあまりいないんじゃないですか。だから混乱したまま物語は進む。

「あれ?この人何でこんなところにいるんだ??」みたいなことがあり、少し混乱してしまいました。

 

時系列のイジリはいつものことなんですが、今回の映画では別にイジッたところでストーリーや映画の出来にあまり影響があるとは思えません。

ボクみたいに映画の途中で「???」となってしまう人も少なからずいると思うので、もっとシンプルにした方がよかったんじゃないか、とも思います。

 

 

視点は一つで良かったんじゃないか

 

3つの視点から物語は進んでいくんですが、正直浜から逃げる3人の視点以外は退屈でしょうがなかったです。

民間人とパイロットの視点はもっと少なくてもよかったのでは。パイロット視点は同じような戦闘ばかりで飽きますし、グワングワン動くのでIMAXの前の方に陣取っている人は酔います。

 

民間人視点もこれと言って見せ場も、いい話もなく。

メインの浜から逃げる視点だけは見どころ多数でしたが…。

 

こんなこと言ったら本末転倒ですが、浜から逃げる3人だけでよかったのでは。

そこに人間模様や小休止的な話などを混ぜていけば、それなりに見れるようになったと思います。

 

それだと全く普通の映画になってしまって、「ノーランらしさ」は鳴りを潜めると思いますが。

でも「ノーランらしさ」ばかりを出そうとして、映画自体が面白くなくなってしまっているような気がします。

 

 

CGも使ってもらっていいですよ

 

この監督の特徴のひとつとして、「CGは極力使わない」というものがあります。

しかし、今作はCGを使わないばっかりになんか、スケールが小さく感じられるんです。実写が及ぶ範囲だけで物語が進んでいるような気がして…。

 

CG使ったらもっとダイナミックなシーンが取れたんじゃないだろうか、とかもっと敵からの攻撃もすごさを増してたんじゃないだろうか、とか考えます。

 

『ダークナイト』では実際に病院を一つ爆破したり、バスをひっくり返したりしてましたね。

「こんなの普通CG使うだろ」って場面をすべて実写でしたから、あれだけ話題になりました。CGを使うのが当たり前の時代にあえて実写でやったからよかったんです。

 

あれで味を占めたんでしょうか。「CGはできるだけ使わねえ」というのがノーランの特徴となりましたが、ちょっと頑固過ぎるような気がします。

別に使ってもらってもいいんですけど…。

 

 

今作は「ノーランらしさ」を全面に出すことばかりを考えて、映画自体の出来が疎かになってしまっているような気がします。

「ノーランらしさ」で喜ぶのはノーランファンだけで普通の人はあまり喜ばない、ということをノーラン自身しっかり考えて欲しいですね。

 

『ダークナイト』『インセプション』が大当たりして、クリストファー・ノーランという名前は特別なモノとなりました。映画界はノーランの映画が公開されるともうお祭り騒ぎです。

 

でも今回の映画でノーランフィーバーは少し冷めるのではないか、というのがボクの予想です。それくらい『ダンケルク』は酷い作品でした。